ドイツセット
2018年03月22日

トミカドイツセット01

トミカギフトセット「トミカドイツセット」は1980年10月に発売されました。
ドイツセットと名乗っていますが、正確には「西ドイツセット」ですね。
西ドイツの車を4台詰め合わせたセットで、
当時の定価は1120円でした。
ミニカー大百科などではG-76分類されています。

トミカドイツセット02

ポルシェ930ターボ

山口百恵が「
緑の中を走り抜けてく真紅(まっか)なポルシェ」と歌ったのは1978年でしたが、トミカのポルシェ930ターボは1979年の発売以来、レギュラー品はメタリックシル バーのボディでした。真っ赤な930ターボのレギュラー品は1985年頃まで待たなければなりませんでしたが、それに先駆けて「ドイツセット」に詰め合わ されたのがアイボリーシートの真っ赤なポルシェでした。

トミカドイツセット03

●フォルクスワーゲン1200LSE

フォルクスワーゲンのビートルは多数のカラバリが登場しておりますが、ドイツセットに詰め合わされたのは山吹ボディ(サイドにbeetle黒タンポ)に黒シート、「1200LSE」の刻印が省略されたタイプの裏板を付けたモデルでした。

トミカドイツセット04

●フォルクスワーゲン・マイクロバス

ベースは「フォルクスワーゲン マイクロバス」ですが、箱の車名表記は「フォルクスワーゲン ポリスカー」となっています。
ボディサイドの「POLIZEI」ラベルでお判りのように、ドイツの警察車両を再現したもので、ルーフにはパトライトも装備されています。
フォルクスワーゲン マイクロバスで、パトライトを装備したものとなると、他にはあの「アリコジャパン」の特注品のみですから、なかなかの貴重品ですね。

トミカドイツセット05

●ネオプランバス・スカイライナー

ネオプランバス 
スカイライナーは、旧西ドイツのバス・トラック製造会社「ゴッドローブ・アウベルター社製」の2階建て観光バスで、日本では1979年に中央交通が輸入したことで広く知られる事となります。
トミカは中央交通が輸入したネオプランN122/3型のモデル化ですが、ドイツセットにはボディサイドに「GöTZ REISEN」とタンポ印刷されたアイボリーボディに赤/黒のストライプをまとったデザインの車両が詰め合わされていました。
このデザインのバスがドイツで実際に有るのかは不明。

品番 車 名 仕 様
F1-2-3
ポルシェ930ターボ  
F20-1-31 フォルクスワーゲン1200LSE  
F29-1-8 フォルクスワーゲン ポリスカー POLIZEI(警察)仕様
F37-2-3
ネオプランバス スカイライナー  

トミカドイツセット06


1980年から1981年にかけては「イギリスセット」を皮切りに、「アメリカセット」や「フランスセット」、「アメリカ西海岸セット」も発売されました。ちょっとした国別シリーズブーム到来と言った感じでしょか。
箱の裏面にはその国の説明なども書かれており、車好きのお子様がトミカを通して色々な国の事を知る切っ掛けにもなったのでしょうね。