TDP 都営バスコレクション
2018年01月18日

TDP都営バスコレクション01

1月18日は「都バスの日」です。
1923(大正12)年9月1日に発生した関東大震災で、東京の路面電車は大きな被害を被りました。復旧にはかなりの時間を要するため、路面電車の代替輸送手段として、翌1924(大正13)年1月18日にバスの運行が始まりました。
東京都はこれを記念して1月18日を「都バスの日」と制定しました。

さて、そんな都バスの歴代路線バスを4台セットした
「トイズドリームプロジェクト限定版 都営バスコレクション」というセットが有りました。
2007年5月31日にトイズドリームプロジェクト第23弾として発売されたもので、当時の定価2800円(税別)でした。
「トイズドリームプロジェクト(以下TDP)」は遊び心溢れる「夢の商品」をメーカーの垣根を越えて作ろうというコンセプトのもと、株式会社トイカードが2002年9月に始動したプロジェクトです。
このセットはメーカーの垣根を越えたというものでは有りませんが、
遊び心溢れる「夢の商品」という事でしょうか。

TDP都営バスコレクション02

●三菱ふそう ワンマンバス(青)
ベースは79-2 三菱ふそう ワンマンバスで、1968(昭和43)年に採用された戦後3代目カラーとなる通称「美濃部カラー」と呼ばれるクリーム色と水色のツートンカラーの車両を再現したものです。
当時も日本のバスセットにこのカラーの都バスが入っていましたが、TDPはオールタンポで細かな部分まで再現されており、技術の進歩を垣間見る事が出来る仕上がりとなっていました。


TDP都営バスコレクション03

●三菱ふそう ワンマンバス(黄)
ベースは79-2 三菱ふそう ワンマンバスで、1981(昭和56)年に採用された戦後4代目カラーとなる通称「鈴木カラー」と呼ばれる黄色とマルーンのツートンカラーの車両を再現したものです。
視認性が高いデザインでしたが、都市景観との調和が取れない
などの指摘も多く、僅か2年で引退を余儀なくされました。
このカラーの都バスはトミカ初登場で、オールタンポで細かな部分まで再現された秀逸な仕上がりとなっていました。


TDP都営バスコレクション04

●三菱ふそう ワンマンバス(緑)
ベースは79-3 三菱ふそう ワンマンバスで、1982(昭和57)年に採用された戦後5代目カラーとなる通称「ナックルライン」と呼ばれるアイボリーボディにグリーンの太帯を配した車両を再現したものです。
79-3の通常品もこのカラーでしたが、TDPはヘッドライトやウインカー、フロントウインドウ下部やルーフサイドのグリーン色タンポなど、ディテールを大幅にアップした仕上げとなっていました。


TDP都営バスコレクション05

●三菱ふそう エアロスター(みんくる)
ベースは30-7 三菱ふそう エアロスター路線バスで、
1996(平成8)年にノンステップバスに採用されたナックルラインに黄色のサークル模様を追加したデザインに、都バス75周年の1999(平成11)年に出来た都バスのマスコットキャラクター「みんくる」を配したラッピングバスのモデル化。
「みんくる」は都バスのフロントをデフォルメしたものに、東京都の頭文字「T」をデザインしたもので、名前の由来は「みんなのくるま」「都民のくるま」を縮めたものだそうです。

品 番 車  名 仕  様
79-2‐未三菱ふそう ワンマンバス美濃部カラー
79-2-未三菱ふそう ワンマンバス鈴木カラー
79-3-未三菱ふそう ワンマンバスナックルライン
30-7-4三菱ふそう エアロスター 路線バスノンステップ用ナックルライン

価格が1台あたり700円とリミテッド並みの値段でしたが、仕上がりは満足度の高いものとりました。
やはり「夢の商品」というコンセプトに沿った、こだわりを感じる商品展開はTDPならではのものでしょう。

TDPの商品は、トイカード加盟店のみの取り扱いなので、買えるお店が限定されるのが難点ですね。
2014年以来TDPの新作が有りませんが、もう出ないんですかね?