BOLTS AND NUTS!
2015年10月22日

トミカ ボルト&ナット01

カー雑誌「Tipo」(ネコ・パブリッシング刊)に連載されていた田中むねよし氏の漫画「BOLTS AND NUTS!」は、作者自身が主人公であり、その仲間達と数々の旧車を購入し、レストアしたり、またそれを売ったりするという、いわゆる「エンスージアスト」 の悲喜こもごもが綴られていました。

そんな田中むねよし氏が、2001年6月に南知多町(愛知県)のリゾート施設「チッタ・ナポリ」内にオープンした「チンクエチェント博物館」(現在は山形県鶴岡市に移転)のミュージアムショップとの間で企画して「むねよしガレージ14.7」というブランドを立ち上げ、自動車関連のグッズの販売を手がけていました。
因みに14.7とは理想空燃比の空気:燃料が14.7:1である事に由来しているそうです。本業は「オタク」で副業が「漫画家」とのたまうだけに、かなりマニアックなネーミングですね。
その「むねよしガレージ14.7」より、2003年6月に特注トミカが発売されました。
チンクエチェント博物館ですからフィアット500かと思いますが、全く異なるホンダビートをベースにしたものでした。

トミカ ボルト&ナット02

トミカはイエローとレッドの2種類が作られました。製作を担当したのはアイアイアドカンパニーとの事です。
どちらもボディ両サイドとボンネットに「BOLTS AND NUTS!」のロゴが、さらにボンネットには田中むねよし氏の自画像のイラストがタンポ印刷されていました。
両色とも通常品でも登場しておりますが、タンポ印刷の追加に留まらず、ホイールもワイドホイール(2Gホイール)を履かせて差別化が図られていました。

箱は青色基調の専用箱で、中身のトミカの色によって「BOLTS AND NUTS!」の文字色が異なっていました。
当時の定価は各1,500円(税別)で、チンクエチェント博物館のミュージアムショップの他、全国の主要ミニカーショップなどで販売されました。

品番 車 名カラー
72-2-未
ホンダ ビートイエロー
72-2-未レッド

ホンダビートは「BOLT AND NUTS!」(ボルト アンド ナット)にも登場しますが、田中むねよし氏も実際に所有されていた車で、そんな事からビートが起用されたのではないでしょうか。
実は、私は漫画という物を殆ど読まないので、当時「BOLT AND NUTS!」が何なのか知りませんでした。
トミカから遡って色々な物を知るなんて人も、珍しいかも知れませんね(笑)