千葉トヨペット
2015年04月02日

千葉トヨペット特注トミカ01

今週は千葉トヨペットが特注したトヨタ2000GTSevのトミカの話題です。
トヨタ2000GTSevは、トヨタ自動車のエンジニアを中心に結成されたトヨタ自動車同好会「CRAZY CAR PROJECT」が開発したSOLAR EVです。僅か337台しか生産されなかった名車「トヨタ2000GT」をレストアして、最新の技術でソーラーEVとして生まれ変わりました。
2012年1月の東京オートサロンで公開されて、大きな話題となったのは記憶に新しいところです。

このトヨタ2000GTSevのトミカとしては、2014年元旦に発売されたイオンの特注品が有りますが、これとは別に2014年の夏頃に千葉トヨペットが特注したものが存在します。
ディーラーの販促品として活用されたようですが、配布の方法は各店舗ごとに様々だったようです。
イベント等でのトミカプレゼントなどの告知も特に無かったようで、2014年の夏頃からいつの間にか配布されていた模様。たとえばある店舗では、2015年のお正月にお子様連れで来店されたお客様にプレゼントしていたと言う具合です。

千葉トヨペット特注トミカ02

それでは早速トミカを見てみましょう。と、その前に…
トミカに於けるトヨタ2000GTの金型について纏めておきます。
●トヨタ2000GTの金型について

●5-1 1970年〜2001年頃
トミカのトヨタ2000GTは、1970年のトミカ新発売とともに5-1として後期型登場しました。
人気車種だった事もあり通常品として11年間ラインナップされましたが、その後もセット物や企画物、特注品などで使われ続けました。
30年あまりの時を経て、2001年頃には金型の消耗が激しくなり、新たなトミカの生産が出来なくなったと言われています。

●SP-22(旧) 2002年〜2014年前半
これに替わって2002年9月6日に、新たな金型を起こして登場したのが雑誌ラピタ2002年10月号の付録で登場したリミテッド仕様の前期型2000GTでした。
9月28日にはトミカリミテッド0021として登場、その後も企画物や特注モデル等で大活躍する事になります。因みに通常品にはラインナップされていない金型なので、スペシャルモデルSP-22と分類されています。

●SP-80 2010年〜
2010年には40周年復刻トミカで後期型が新たに作られました。こちらはSP-80と分類されています。

●SP-22(新) 2014年後半〜
ところでSP-22ですが、2014年の途中で金型が変わっております。
2002年の登場以来、12年あまりで活躍の場が多すぎたのか、金型が消耗して来たのでしょうか?
2010年に登場した後期型SP-80をベースに、新たに前期型を起こしたようです。分類上はSP-22と変わりませんが、私は便宜上2014年前半までを「旧」、2014年後半からを「新」と区別しています。


いよいよ本題です…
●トヨタ2000GTSev

まずは何故このモデルが千葉トヨペットの特注品として登場したのかですが、実は先述したプロジェクトのベース車両を所有していたのが千葉トヨペットだったからです。千葉トヨペットのメカニック2名もプロジェクトに参加していました。

千葉トヨペットの特注品は、イオンのモデルと同じように見えますが、厳密には別のモデルという事になります。
まずは金型が違います。イオンがSP-22(旧)なのに対し、トヨペットはSP-22(新)となっています。裏板の違いが一番判りやすいでしょうか。【下の写真参照】
更にフロントグリルとテールランプの仕上げが異なっています。千葉トヨペットが銀色塗装仕上げなのに対し、イオンはクリアパーツとなっています。そもそもグリルやテールランプ自体の造形も異なるのですが、仕上げの違いは一目瞭然ですね。【下の写真参照】
箱は千葉トヨペット専用のものが奢られています。

千葉トヨペット特注トミカ03

千葉トヨペット特注トミカ04

品番 車 名備 考
SP-22-未 トヨタ2000GTSev千葉トヨペット特注/新金型
グリル・テール銀塗装
SP-22-未 イオン特注/旧金型
グリル・テールクリア

殆どの場合、特注品が登場すると何らかの形で情報が入ってくるのですが、千葉トヨペットに関しては全く情報がなく、存在を知ったのは配布開始から 半年以上も経った2015年3月でした。配布の告知が無いと言うのは恐ろしい事のようで、私やコレクター仲間の情報網にも全く引っかかって来ませんでし た。
それでも何とか入手する事が出来たのは、地元千葉のコレクター氏の奔走のお陰でした。(^人^)感謝♪