耐久レースカーセット
2014年12月11日

耐久レースカーセット01

今週は1985年10月に発売された「トミカ耐久レースカーセット」(G-145)をご紹介します。
当時トミーはレースのスポンサーをするなどモータースポーツに力を入れており、車名に「TOMICA」を冠したレースカーがサーキットを疾走していました。
そんな中、1984年〜1985年シーズンを戦ったグループCマシン4台を詰め合わせたギフトセットが発売されました。

耐久レースカーセット02

●ニッサン ターボC (74-4-8)

1984年7月に開催された全日本富士1000キロレースを走ったゼッケン12「ルマン・LM04C」(パナスポーツジャパン)を再現したものと思われます。
LM04Cはルマンガレージ社(現:株式会社ルマン)が開発したグループCカーで、これは株式会社ユーピーに納入された1号車です。エンジンはニッサンLZ20Bターボを搭載していました。
レースには「パナスポーツ日産ターボC」として鈴木利男/中子修ドライブで出場しましたが、120周でリタイアしてしまい、完走は出来ませんでした。

※写真のトミカはボンネットのシールが欠品しています。


耐久レースカーセット03

●マーチ85G スカイライン (49-5-4)

1985年10月に富士スピードウェイで開催された世界耐久選手権レース日本大会を走ったゼッケン50「マーチ85G」(ハセミ・モータースポーツ)を再現したものと思われます。
エンジンはニッサンVG30ターボを搭載していました。
レースには「スカイラインターボCトミカ」として長谷見昌弘/和田孝夫ドライブで出場し、総合5位の成績を残しています。


耐久レースカーセット04

●マーチ85G シルビア (49-5-5)


1985年7月に開催された全日本富士500マイルレースを走ったゼッケン28「マーチ85G」(ホシノ・レーシング)を再現したものと思われます。
エンジンはニッサンVG30ターボを搭載していました。
レースには「ニッサンシルビアターボCニチラ」として星野一義/萩原光/松本恵二ドライブで出場しましたが、98周でリタイアしてしまい、完走は出来ませんでした。


耐久レースカーセット05

●ポルシェ956/962 (F36-3-6)

1985年シーズンを走ったゼッケン25「ポルシェ962C」(アドバンスポーツ・ノバ)を再現したものと思われます。
トミカには962Cは有りませんが、外観上は殆ど同じ956を使っての再現でした。
レースには「アドバンアルファ962」として高橋国光/高橋健二ドライブで出場し、総合優勝3回の成績を残しています。


耐久レースカーセット06

品番 ベース車 再現車両
74-4-8
日産スカイラインターボC パナスポーツ日産ターボC(1984)
49-5-4マーチ85GスカイラインターボCトミカ(1985)
49-5-5ニッサンシルビアターボCニチラ(1985)
F36-3-6ポルシェ956アドバンアルファ962(1985)

1984年〜1985年シーズンの車両という事も有ってか、1回生産で終わったようで、当時のカタログにも掲載される事は有りませんでした。
当然生産数も少ないようで、今となっては希少なセットとなっているようです。
今回改めてトミカを良く見た所、パナスポーツ日産ターボCのボンネットのシールが欠品している事が判明(汗)
入手した時は全く気が付いていませんでした┌(-_-)┐

そ れはさておき、トミーがハセミスポーツのスポンサーになっていた事もあり、カタログにもレースの記事を載せたりして、モータースポーツのお子様への浸透に も積極的でした。各自動車メーカーもモータースポーツには力を入れており、相乗効果でお子様にも人気のカテゴリーに成長しました。
ところが最近は自動車メーカーのレース活動からの撤退が相次ぎ、当然トミカでもレースカーのモデル化が激減。かつての盛り上がりが失われてしまったように感じます。
時代の流れとはいえ、「エコ」ばかりじゃ詰まらないと思うのは私だけでしょうか?